2019.03.28
64歳の誕生日を迎えて
今朝事務所で朝礼を終えたら、社員から花束を渡されました。それまで今日が自分の誕生日であることに気づきませんでした。なんだかとてもうれしい気持ちになりました。
昨年の11月から3年ぶりで税理士事務所を経営することになって、忙しい日々を送っていました。平成28年5月から新潟県長岡市にある建設会社の役員として、経営の改革やら事業承継に取り組んできました。特に平成29年2月からは副社長として経営の中心に居たために、税理士の仕事からは遠ざかっていました。昨年11月からは、長岡で副社長としての役割を果たしながら、新しい税理士事務所の開設を準備してきました。今年の2月25日の株主総会で副社長から取締役顧問になりましたので、少し余裕が出ましたが、それまでは二股をかけていましたので、忙しくてたいへんでした。
まず、なぜ私が再び税理士を始めようと決心したかということについてお話ししたいと思います。私は平成4年に役人を辞めて、平成5年から父親が経営していた税理士事務所に入りました。父親の経営する事務所は従業員が5人程度の普通の事務所でした。私は役人時代に「税」というものが、世の中の取引の中で重要な役割をはたしていて、これを工夫することの重要性を痛感していました。
「会計よりも税務が重要」と思い、事前の税務対策という分野、特にそれがパフォーマンスを発揮する相続税の分野で仕事をしたいと強く思い、その分野で動きました。とても順調に売り上げも伸び、平成10年に事業承継を受け、平成15年には税理士法人化するとともに大宮事務所も開設しました。そして平成20年には売上が2億5千万円を超えるようになりました。
しかしこの辺から私の苦悩が始まります。資産税の分野で売り上げを伸ばしてきたのですが、自分の事務所の売り物は自分であり、自分が動かない限り普通の事務所に後戻りしてしまう、自分の思うような後継者が育たないという悩みでした。その当時は、大宮事務所以外に川越事務所や越谷事務所を出したいと思っていたのですが、その人材はいないという悩みでした。
そんな悩みもあって平成20年以降は、「税務から経営」の方面に軸足を移します。