2020.03.02
老舗の倒産が増えている
令和2年2月17日のTSR情報によると、2019年の倒産企業の平均年齢は23.7年だったようです。
これは前年の23.9年より0.2年短縮したわけですが、倒産企業に占める老舗の割合は上昇する傾向にあります。
2005年と2019年を比較しますと、2005年における倒産企業のうち業歴30年以上の企業が占める割合(老舗割合)は、27.3%でしたが、2019年における老舗割合は、32.4%でした。
反対に、倒産企業に占める業歴10年未満企業の割合(新興割合)は、2005年は21.3%だったのですが、2019年には26.7%に上昇しています。
倒産企業に占める老舗割合が2005年から2019年の14年間に5.1%上昇し、新興割合が5.3%上昇したわけです。
倒産が増えているのは、業歴30年以上の老舗企業か業歴10年未満の新興企業だということになります。
気になるのは、老舗企業の倒産が増えているということですが、この原因は
①経営者が高齢化しているのに事業承継ができていない
②過去の成功体験に囚われて、環境対応ができていない
③設備投資等がなされていない
等の理由が多いようです。