2020.10.12
従来の戦略が通用しない時代
しばらく投稿するのをサボってしまいました。これは全く私の怠慢なのですが、コロナ時代にあまり無責任な発言もできないなぁという気持ちもどこかにありました。‘「新型コロナウイルス」は私たちに変化することを迫っている‘なんていうことは簡単ですが、問題は「どう変わったら良いのか?」ということだからです。先が見えない時に慌てて動いてもろくなことにはならないことも多いのです。
私はビジネス本や歴史本を読むことが多かったのですが、最近は「文学本」を読むことが多くなりました。最近出版された本に「文学こそ最強の教養である」(光文社新書 駒井稔)があります。
経営については様々な本が出ていますが、結局は経営者の人格を高めない限り本当に経営を持続することができないというのが中小企業の経営です。ノウハウ本をいくら読んでも参考にはなっても、自社にそのまま当てはめるのは危険です。特にコロナ以降は、従来の成功体験はこれからの時代に当てはまりません。
ピータードラッカーも、マイケルポーターも、経営戦略としては「ひとつに集中すること」を強調していました。私たち中小企業経営者は自分たちの経営戦略として広範な顧客を相手にするのではなく、狭い範囲に集中する「弱者の戦略」をとらなければなりません。したがって「一つのこと」に集中することが経営の基本だといわれてきました。
しかし、「従来の常識は現代の常識ではない」のです。自分の本当に特異なことに資源を集中投下することは必要ですが、「一つだけでよかった時代ではなくなった」ことも事実なのです。
「量」と「質」のどちらを重視した戦略なのか?という単純な問いが通用する時代ではありません。コロナ禍によって、良質なものを安い価格で供給しなければならない時代が、より進捗しました。
だから、「変わることはそんな簡単ではない」のです。早く変わらなければならないが、その方向性の解は簡単ではありません。だから頭で考えるより、「動いてみることが重要」だといわれています。しかしコロナ後は「動くことの危険性が高まった時代」であります。
こんな時代は、「従来の発送を真っ新にして新たな発想で組み立てるチャンス」なのかもしれません。だからビジネスから最も遠い「文学」が最強の教養といわれるのか…な?