2021.02.21
コロナの真実と向き合う
昨年3月の緊急事態宣言からもう少しで1年が経過することになります。世界中がこの「パンデミック」の事態に混乱を続けた1年だったといえます。最近になってようやくワクチンの接種が始まり、このような事態が収束に向かうことが期待されています。
しかし、この「コロナ騒動」については、未だによくわからないことがたくさんあります。未だにこのコロナ禍を陰謀扱いしている極端なコロナ否定論者もいますが、確かにインフルエンザと合わせた罹患者や重篤者・死亡者の数はどうなのか正確な情報があまり伝わっていませんし、陰謀説を主張している人も未だに存在します。
ただ、この間明らかになったことがあります。それを箇条書きしてみると以下のことが言えます。
(1)新型コロナウイルスは従来のインフルエンザとは異なる感染症である。
今までのコロナウイルスによる風邪やインフルエンザとは明らかに異なる症状の感染症がパンデミックを引き起こしているというのは否定できない事実だということ。
(2)集団免疫を取得する作戦では犠牲が多すぎる
集団免疫を取得する作戦ではリスクが高すぎて、ロックダウンをはじめとして交流や経済活動を停止すること以外の方策は成功していない。そのことは経済活動の制限を緩めた途端に多くの国で第2波が起こったことで証明された。
(3)コロナが弱毒化していないのでワクチンに頼らざるを得ない
新型コロナウイルスが弱毒化していないため、集団免疫をす得する以外に方策はなく、かといって自然の感染に任せるのは犠牲が多すぎるため、ワクチン接種による集団免疫取得以外に方策がないこと
結局のところ、新型コロナウイルスが弱毒化しない限り、自由な経済活動を世界中で再開するためにはワクチンに頼らざるを得ないということが明らかとなったわけである。
ところがこのワクチンに対する抵抗感が多くの人にあるので、これによって日本において集団免疫が形成されるのにどれだけの期間がかかるのかまだよくわからない。明るい情報はこの新型コロナウイルスのワクチンは、インフルエンザワクチンと比べてその有効性が高いというデータが多く集積されていることだ。現代の経済は世界中がグローバルに結びついているため、どんなに国内で感染を防いだところで、国民的な集団免疫を取得しない限り、本来的な経済活動を再開できないのだ。