2021.05.06
事業再構築補助金に注目せよ
変異ウイルスの蔓延等により、コロナ禍は当初思っていた以上に長引く可能性が出てきました。ワクチンもコロナウイルスの変異が進むとその効果があまり期待できなくなります。したがって、このコロナ禍は私たち中小企業経営者に変化することを強要することになります。
政府も経済活動を制限せざるを得ない中小企業に様々な補助金を用意していますが、その中でも注目すべき補助金は「事業再構築補助金」です。この補助金は「事業の再構築」についての計画を策定し、公募期間中にその認可を受けることにより、6000万円(通常枠の場合）まで必要な経費の1/2から2/3まで補助してくれるという制度です。
この補助金は令和2年度の「モノづくり補助金」の金額の約10倍（1兆1485億円）もの予算をつけていることからも注目すべき制度です。今年度はこの補助金の対象となる中小企業者等を4回に分けて公募する予定で、第1回は令和3年4月1日～令和3年4月30日の申請期間でした。あわただしく開始された制度であるため、周知期間が短く、あっという間に予算を使い切ってしまうかもしれませんので、しっかりその要件等について検討しなければなりません。
このような時代がいつまで続くのかわからない時代が到来したということは、今までと同じ商売のやり方をしていたのではいつまで待っていても売り上げは回復しないということです。事業転換に追い込まれる前に、自らの事業について再構築の計画を策定することが新しい時代生き残るためには必要なのです。
せっかくの機会なので、単に経済活動を抑制して無為な時間を過ごしているのではなく、事業再構築のための計画を策定しましょう！
