2023.07.28
我々はどう変わったのか
ウクライナ戦争の今後の展開は不明であるが、どうやら簡単には終わらずに、より多くの犠牲を伴うことなしには終息しないことだけは明らかになってきた。
コロナパンデミックは世界中で猛威を奮い、現在では終息しつつあるようであるが、ウイルスは確実に我々の細胞内に潜み、今後の我々の歴史にどのような影響を及ぼすのかはわからない。
世界的な異常気象は多くの地域で大規模な自然災害を引き起こし、多くの人々が苦しんでいる。
我々人類はその誕生の時から、戦争と病気と自然災害によって大きな影響を受けてきたわけであるが、私たち人類が今こうして世界中で繁栄しているのは、それらの苦難を乗り越えて「変化」してきたからである。
我々は「時がたてば苦難は去る」という経験則のもとで生きてきました。しかし、人間は他の生物とは異なり、単なる種の生存競争に任せるだけではなくて、「自らの意志で変わる」、「自らの意志で変える」ということをやってきたからこそ今を迎えているのです。それができなかったネアンデルタール人やクロマニヨン人は全滅してしまいました。
そう考えると、再び私たちがウクライナ戦争を第3次世界大戦にしてしまったり、新たなウイルスの出現によって世界的なパンデミックを引き起こしてしまう、南海トラフ地震や富士山大噴火が起きた時に前回以上の犠牲者を出してしまう、というようなことがあったとしたら、
今まで私たちが経験した危機の中で多くの人が味わった苦しみを無駄にしてしまうことになります。
だから、「危機が過ぎることを待つ」ことも重要ですが、それ以上に大切なことは「わたしたちはこの危機でどう変わるのか}ということだと思います。
自分の人生を振り返っても、危機を味わったにもかかわらず、「自分が変われていないため同じような危機を招いてしまう」ことがよくあります。夫婦や親子のこと、仕事のこと、友人のこともそうです。
「よりいい人生を送りたい」と多くの人が願っていますが、そのために「自分を変える」ということは怠りがちなのです。
人は必ず死を迎える。「より充実した人生をより長く生きたい」とすれば、自分の行動を変えなくてはならない、自分の生活習慣になるまで自分の行動を変えること、
そうしないと、東日本大震災で亡くなった多くの人、太平洋戦争で犠牲になった人、苦労ばかり掛けて早死にさせてしまった母、父は自分が期待に沿えなかったので天国でどう思っているのか、もう少し手伝ってあげればよかったと思う兄、等に申し訳ない…
そんなことを想いながら、異常な酷暑の中で、「今日の一日をしっかり生きよう」と思いました。