2020.04.16
未来は予測するものではなく創るものである
コロナウイルスが猛威を振るっています。2020年4月15日現在で日本の感染者の数は8,100人、死亡者119人です。そして世界的には感染者が1,906,104人、死亡者は122,879人だというのですからたいへんなことです。
人類の歴史はが細菌やウイルスとの闘いの歴史でもあります。ジャレド・ダイヤモンドが書いた「銃・病原菌・鉄」で書いているように、人類は第2次世界大戦まで戦争で命を落とすより多くの人を感染症で失ってきました。コロンブスが新大陸を発見し、彼らは原住民を殺戮しましたが、それよりも彼らが持ち込んだ病原菌が新大陸の人類の95%を死滅させたのです。
このコロナウイルスが今後の世界経済にどのような影響を与え、どのようなことになるのか予測したり想像したりすることはできますが、重要なことはそのような未来に向かって私たちがどのようなチャレンジを行うかということです。「未来は予測するものではなく創るものである」というのはパーソナルコンピュータの父といわれているアラン・ケイの言葉です。
このような事態が起こったからこそ自社の欠点や問題点が浮き彫りになります。未来を予測して行動すると多くの場合間違えます。株式投資で未来の株価を予測して投資すると多くの場合失敗します。未来予測とはそういうものなのです。私たちは、将来を予測するのではなく「こうしたいから今こうする」、「未来はこうなりたいから今こうする」という発想が大切なのです。
このコロナ惨禍を「現状を変えるいいチャンスを貰っている」と考えられれば、「不況またよし」という松下幸之助に近づけるのだろうと思います。