2019.03.29
「世帯が減少する時代」に突入
わが国では2008年の総人口1億2800万人をピークに人口減少時代に突入しました。2017年には1億2670万人にげんしょうしているのですから、9年間の間に130万人減少したことになります。
しかし今年までは人口は減少しながらも、我が国の総世帯数は増加していました。その世帯数が今年から減少に転じると予測されています。戦後一貫して続いてきた人口増加と世帯数の増加が、いよいよ人口数だけでなく世帯数も減少することになるのです。
世帯数が減少する時代は、まさに本格的な人口減少時代が到来するということですから、今年新しく始まる年号の時代はこの問題と向き合わなければなりません。
世帯数が減少すると、どのような影響が出るのでしょうか?まず第一には宅地が余りますから、地価が下落することになります。地価の下落はその所有者にとっては、資産価値の下落となりますので、消費活動が低下することになります。
より深刻な影響を受けるのは地方自治体です。地方自治体の最大の基幹税である固定資産税ですから、地方自治体の財政を直撃することになります。
このことに対して多くの地方自治体は「中心市街地活性化」の試みをしてきましたが、ほとんどの自治体で失敗しています。これからの地方自治体にとって新しい年号の時代は試練の時代となりそうです。